MiniDive -ダイビング小型簡易ボンベ- ダイブガイドが教える5つの注意点

最近アンテナの高いダイバーや海好きの人たちの中でひそかに話題になっているMiniDive。Yahooニュースなどで取り上げられて知った人も多いのではないでしょうか。自分でタンクの空気を充填できたり、ノンダイバーでも潜れるようになったり…従来のダイビングの常識を覆す画期的なアイテム、気になりますよね!今回はそんな旬のアイテムをいち早くご紹介します!

MiniDiveとは画期的な小型スキューバタンクのこと

Source:MiniDive Pro Credit:https://www.minidive.com/en/

MiniDiveとはフランスのスタートアップによって開発された、小型スキューバタンクのこと。クラウドファンディングで目標額の4倍である150,000ドル(約1,700万円)もの資金調達に成功した、いま世界の海好きたちが注目しているアイテムです!

公式サイト▶MiniDive Pro

英語・フランス語しかありませんが、Google翻訳等で問題なく閲覧できます。

MiniDive 3つのすごいところ

「ちょっとしたダイビングをより身近に、最大限の安全で行える」を目標に掲げているMiniDive Pro。そのため従来のスキューバタンクよりもはるかに使いやすく、実用的な製品になっています。

自転車タイヤの空気入れで充填できる

ダイビングには欠かせないタンク。ショップなどで空気の充填をしてもらって潜るのが当たり前でしたよね。MiniDiveはその常識を見事に覆しました!なんと自転車タイヤに使う空気入れだけで、200barの圧縮空気が充填できるのです。電気も不要なので、船上で充填もラクラク!(ただしポンピング時間は10~12分程度なので、ラクラクまではいかないかも?専用のコンプレッサーを使えば3分程度で充填可能。)

これで平均5~10分程度のダイビングを楽しむことが可能だそう。ストレスが少なく、呼吸のコントロールがうまくいくほど潜水時間は長くできます。

♯追記

市販の空気入れではなく、MiniDive専用の空気入れを利用する必要があります。通常より高圧な空気を重点するために必要だそうです。

ノンダイバーでも使用可能

ダイバーではない人にとって、ダイビングはハードルの高いスポーツのひとつだと感じられることもしばしば。その理由のひとつが、ライセンス取得に時間とお金がかかることではないでしょうか。

MiniDiveはダイビングライセンスを持っていなくても手軽にダイビングを楽しむことができます!ノンダイバーの場合の最大許容使用深度は3メートル。遠浅でゆったり潜りたい場合や、ダイバーとノンダイバーが両方いるときの旅行など、楽しめるシチュエーションはたくさんありそうですね!

ちなみにMiniDiveは水深50メートルまで使用可能です!

軽量でコンパクト

MiniDiveは「ダイビング器材は大きくて重たい」という固定概念も壊してくれました。

10ℓスチールタンク(フル充填時) MiniDive
陸での重さ 約16Kg 約2 Kg
サイズ 高さ81cm、直径24.3cm 高さ30.5cm、直径7cm
内部容積 2,000ℓ
(陸なら約500回呼吸できる)
100ℓ
(陸なら約25回呼吸できる)

MiniDiveは10ℓスチールタンクと比較して、重さ約1/8、サイズ約1/7という驚異的なコンパクトさ!その分内部容積は1/20のためダイビング時間は短くなります。が、空気入れで何度も充填できることを考えるとカバーできそうですね!

ちなみに背中側ではなく胸側にタンクを身に着けるのは、胸元ですぐに残圧確認できるようにするためだそうです。

装着もハーネスを首に通してホックをパチンと留めるだけと、ものすごく簡単な仕様。装着方法や準備の仕方はこちらの動画を見てみてくださいね。

MiniDive Presentation

MiniDiveの使用時に気を付けたい5つのポイント

ノンダイバーでも気軽に使用できるからこそ、改めて気を付けておきたいダイビングのポイントをまとめました。

①呼吸を絶対に止めない

山頂や飛行機でお菓子を食べようとしたときに、袋がパンパンになっていたことはありませんか?これは気圧の変化によって袋の中の気体が膨張しているために生じるものです。

海中で呼吸を止めると、体内の気体が膨脹します。すると身体がお菓子の袋のようにパンパンになってしまい(肺の過膨張障害)、最悪の場合は破裂・死亡してしまうことも・・・

とくに水中カメラのシャッターを切るときに息を止めてしまう人は、息を止めたまま急浮上してしまわないように注意が必要です。

②最大水深に注意

お目当ての魚を見つけたり、潮に流されたり…自分がいる水深は簡単&すぐに変わってしまいます。またダイブコンピューターを持たずに潜ると水深を測る術がほぼありません。ノンダイバーの場合、安全上3メートルまでしか潜れませんが、いったいどこが水深3メートル地点なのかわからなくなってしまうのではないでしょうか。

水深が深くなると空気の消費スピードが速まったり、体内の空気が大きく圧縮・膨張したり、耳ぬきが必要になったりします。ダイビングにライセンスが必要なのは、安全上知っておくべきことがたくさんあるから。理解しないまま安全な範囲を超えることは危険でしかありません。

ダイブコンピューターを持っている場合は必ず装着して潜るようにしましょう。持っていない場合やノンダイバーの場合、自分の身長の2倍程度の水深までに留めておくようにします。必ず水面が見える深さにいましょう。

③陸や船で10分以上休んでから次のダイビングをする

陸や船上に上がって休憩する時間(=水面休息時間)が10分以内で再度潜ると、計算上連続した1本のダイビングとしてみなされます。身体に残っている窒素を抜く時間を用意しないと、減圧症になりかねません。

ちなみにMiniDiveでのダイビング終了後、すぐに空気を充填してもう一度潜る、ということはできないようになっています。

というのもMiniDiveが残圧0の状態からMaxまで充填するには、自転車用空気入れの場合で約25分。これはポンピングが計15分と、ポンピング5分につきタンクを冷却する時間が3分必要だからです。

もしMiniDiveを複数台持っていた場合や、空気の充填を機械で行う場合は連続で潜ることも可能かもしれませんが・・・安全上の観点からも休息をきちんと取ったうえで、次のダイビングを行うとよいでしょう。

また通常ダイビングの合間にMiniDiveを使って潜ると、水面休息時間が取れず、次の通常ダイビングの潜水可能時間が短くなってしまいます。(シュノーケルで深めの水深を潜るのも同様。)

④急浮上しない(とくにスーツ着用で潜る場合は注意)

ウェットスーツやドライスーツは身体を温めるためにスーツ内に気泡が含まれています。着用時は浮きやすくなるので、ウェイトも一緒に装着するのが通常のダイビング。

ウェット・ドライスーツでMiniDiveを使用する場合、器材の重さがほぼなくなるので通常のダイビングよりもかなり浮きやすい状態と言えるでしょう。(ウェイト量の変化は、【もうバタつかない】適正ウェイトの目安&測り方と、5つの変動理由を参照ください。)

実は深場よりも浅い水深のほうが水圧の変化が大きいため、身体への負担も大きいのです。急浮上を繰り返していると減圧症などの潜水病などのリスクが高まります。

⑤こまめに耳抜きをする

浅場は水圧変化が大きいぶん、体内気体の膨張・圧縮もかなり早いといえるでしょう。そのため鼓膜を境に身体の外側と内側での圧力の差も大きくなりがち。圧力差が大きくなるほど、耳に痛みが走ります。これを防ぐのが耳抜き。鼻をつまんで息を耳にフーンと送る方法が一般的です。

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MiniDiveを購入!気になるお値段は?

気を付けておきたいポイントがたくさん書いてあって不安になった方もいるかもしれません。が、正しい知識と技術があれば大丈夫!なにより開発者の「ちょっとしたダイビングをより身近に、最大限の安全で行えること」という想いから、安全性をかなり考慮した設計になっています。

決められた範囲を守れば、海やダイビングをもっと身近に、もっと楽しむことができるのではないでしょうか。

ということで公式サイトからMiniDiveを購入!

一番安い基本パック(MiniDivePro本体1個+ハーネス1個)の場合、税金・日本への送料等込で443.20ドル(約4.94万円。サイトの右上からドルかユーロを選ぶ)でした。通常の1ダイブよりは少しお高めですが、何度も繰り返し使えること、維持費がほぼかからないこと、持ち運びやすいことなどを考えるとお買い得ではないでしょうか!

購入はVISA、Masterやペイパルで行うことができました。

なお購入時に英語で住所の入力を求められます。(私のように英語が苦手な人は)以下のサイトに自分の住所を入力して変換ボタンを押すと、住所を英訳してくれますよ。

君に届け!日本語住所を英語表記に変換

#追記1

専用の空気入れがないと充填ができないことが判明したので、追加購入しました。。。

タンク+ハーネス+専用空気入れで83,460円、ここに税金や送料が加算されるかたちです。

#追記2

2018年1月現在、日本円での支払いも対応可能になりました!

まとめ

いかがでしたか?ダイビング器材はまだまだ進化しそうですね!特にタンクはエンリッチド・ナイトロックスの登場など、今後も画期的な改良が期待できそうです。

ダイビングがもっと気軽に、たくさんの人が楽しめるスポーツになると嬉しいですね!

【もっと知りたい!続けて読む】

【MiniDive】購入する前に知っておきたかった!3つの失敗談

MiniDiveを2017年12月に購入した筆者が、MiniDiveを購入したからこそわかる、先に知っておきたかった3つのポイントをお伝えします。 ...

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SNSIダイブガイド。2018年中にインストラクター予定。 鹿児島の離島、徳之島で晴れの日はクジラとカメを追い、雨の日はWebコンサルティングを行う。

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