ダイビング器材の中でも選ぶのが難しくもあり、楽しくもあるのが水中カメラ。
今回は初めてのカメラを購入するために、ダイビング器材販売店・水中カメラ専門店・大手家電量販店でおすすめを聞いてみました。すると3人ともオリンパス TG-5を真っ先に推すという結果に!そして動画派ならGoPro推しでした。TG-5やGoProをおすすめの理由と魅力について、調査結果をお届けします!

この記事の目次

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おすすめのカメラを教えてくれた3人のプロフェッショナル

今回は一般のお客さんとして、各店舗に潜入取材してみました。

1人目:ダイビング器材販売店のスタッフさん
ダイビングのプロ&初心者の気持ちやスキルを理解した上で、おすすめカメラを選んでくれました。
2人目:水中カメラ専門店のスタッフさん
プロ御用達の水中カメラを提供しているからこそわかる、水中&撮影スキルと価格の適性値を熱弁してくれました。
3人目:家電量販店のスタッフさん
一般のカメラや最近話題のカメラまで知り尽くしているなかで、水中で使うカメラはどんな指標で選べばいいか教えてくれました。

3人のプロに伝えたこと

ダイビング用の水中カメラが欲しい(今はカメラ持っていない)
サメとかクジラとか、大物撮りたい(けどマクロも綺麗に撮りたいな…)

イチ押しカメラは全員、「オリンパス TG-5」


Source:Olympus Corporation Credit:https://olympus-imaging.jp/

なんと3名ともがオリンパス TG-5を真っ先に推すという結果に!その理由について伺ってみました。

ダイビング器材販売店「センサー秀逸、水中写真の楽しさを知れる」
センサーでピントを合わせる能力がかなり高い。「自動追尾」を使うと、魚を追いかけてカメラをどんどん動かしても、狙った魚にピントが合ったまま撮れる。明るいレンズを採用しているから、シャッター速度も速く被写体がブレにくい。水中モードだけで4つもある。初心者でも思った通りの写真を撮りやすく、水中写真の楽しさを知る入門機としては最適の一台。
水中カメラ専門店「水中コンデジの優等生、マクロは頭ひとつ抜けてる」
通常の用途ならいいカメラはたくさんあるけど、水中になるとかなり限られる。ハウジングとセットで買うなら一眼は70~100万でサイズもかなり大きい、ミラーレスは30~50万、コンパクトデジカメは10万以内。まずはコンデジで楽しんで、もっといい写真撮りたくなった時に一眼を買うといい。(こだわりたいならミラーレスは中途半端に感じるだろう。)
その上でTG-5は水中コンデジの中ですべてのバランスが良い、優等生タイプ。なにかひとつ尖った性能がある機種も他にないから、まず選んで安心。とくにマクロの撮影はすごい。被写体に1cmまで近づいてもピントが合うのは他にはない。顕微鏡モードを使うと細部まで綺麗に映る。
家電量販店「純正ハウジングがある防水カメラはこれしかない」
カメラ本体に防水機能がないとやっぱり不安。(水中で使う時点でメーカー保証は効かない。)本体に防水機能+純正ハウジングを出している機種はオリンパス TG-5しかない。他のメーカーは水中カメラやハウジングに力を入れなくなってきている。4kも対応、画質綺麗。

オリンパス TG-5 18のすごいところ


Source:Olympus Corporation Credit:https://olympus-imaging.jp/

本体・アプリのすごいところ

  • 手のひらサイズでたった250グラム(本体のみ)
  • 水深45mまでOK(ハウジングを付けた場合。本体防水は水深15m)
  • とにかくタフ(防塵・耐衝撃2.1m・耐荷重100kg・耐低温ー10℃・耐結露)
  • 純正ハウジングがある
  • レンズつけ外しが水中でも簡単
  • グローブしたままでも操作しやすい
  • ログ付け楽しい(フィールドセンサー(位置情報・水温・水深・方位)+アプリ
  • すぐに画像を共有できる(Wifi付き、アプリで自動圧縮→シェア)

撮影性能のすごいところ

  • 水中モードが4つもある(水中ワイド・水中マクロ・水中HDR・水中スナップ)
  • 暗くてもブレにくい(明るいレンズ(F2.0)→光を取り込みやすい→シャッター速度を早くできる)
  • ズーム時やコントラストが低いときも鮮明(光学レンズで4.0倍)
  • 色の補正を自動でしてくれる(一眼レフと同じ高速画像処理エンジン&イメージセンサー)
  • ピントが合いやすい(自動追尾、ターゲット選択、25点のマルチAFなど)
  • 超マクロも美しく撮れる(接写1cmもOK、顕微鏡モード、異なるピントで複数枚一気に撮影)
  • 動画も鮮明(4K動画も対応)
  • 撮り逃した一瞬を取り戻せる(シャッター半押し時も記録してくれる)
  • 一瞬をスロー再生できる(ハイスピードムービー:120コマ/秒で記録)
  • 光の具合を自動合成(HDR撮影:1回で露出違う画像を複数枚撮影→カメラ内で自動合成)

つまり、

  1. 細かい設定をしなくても、思った通りの写真が撮りやすい!
  2. 画像共有やログ付けも楽しい!

ということ。さすが水中カメラの老舗メーカー!

ちなみにひとつ前の世代であるTG-4は型落ちして少し安くなりました。TG-5で新たに追加・進化した機能には黄色のアンダーラインが引いてあります。とくにフィールドセンサーはTGー4にはなかった機能なので、ログ付けを楽しみたい人はTG-5を選ぶとよいでしょう。

動画派なら「GoPro」もおすすめ

アクションカメラといえば「GoPro」。と発想する方も多いのではないでしょうか。インスタ映えを狙った#ゴープロ女子も急増中!GoProをおすすめする理由をプロに聞いてみました。

水中カメラ専門店「アプリのおかげで編集が楽」
いままでの動画が大変だったのは編集。GoProのアプリを使うと、1ダイビングでずっと撮りっぱなしにしていても良かったシーンを自動で抜き出してつなぎ合わせてくれる。テイストと曲を選べばすぐに動画の完成。SNSで動画シェアしたい人にはおすすめ。
家電量販店「ハウジングを付けても手頃な価格」
カメラサイズが小さいからハウジングの値段も安い。セットで買っても他のコンデジよりお手頃。アクセサリーが充実しているのもGood。普段使いも楽しい。

GoPro HERO6 14のすごいところ

  • 指に乗りそうなサイズで約100グラム
  • 水深40mまでOK(ハウジングを付けた場合。本体防水は水深10m)
  • 170°の広角レンズがインスタ映えする
  • 映像を自動でスマホに送信・アプリで自動編集
  • 手ぶれ補正がかなり強力
  • 通常よりも広角で撮影できる
  • 滑らかな動きの4k対応
  • タッチパネル搭載、ズームも指で出来る
  • 夜景が綺麗に撮れる
  • タイムラプスも高品質(ナイトラプスも綺麗!)
  • 日常使いも楽しい(クラブや花火大会など光の点滅や移動が激しくても綺麗に撮れる)
  • アクセサリーが豊富
  • 音声コントロールもできる
  • WiFi対応

他にもVRに対応した機種や、ドローンアクセサリーも発売されています。今後もどんどん展開しそうですね。

「GoProもどき」という方法

「写真も動画も撮りたいけど、TG-5とGoPro両方買うのはちょっと…」という方に朗報!
高性能なのにGoProの約1/5で買えるアクションカメラ、MUSONはいかがでしょうか。170°の広角レンズ!4K!ハウジング着けると30m防水!WiFi対応!メーカー保証1年!
これでなんと8,000円程度。しかもハウジングから各種マウント、予備のバッテリー2個など付属品が全部ついてこのお値段です。すごくないですか?どうしてもGoProじゃないと嫌!というわけではないならこの選択肢も検討の価値は十分にありそうです。

最近の変わりダネ 360°カメラ「THETA」も気になる

「全天球カメラ」というだけあって、全方位を一気に撮影することができます。

家電量販店「動画の臨場感がすごい」
動画も360°撮れる。自分の背面も後で見られるし、写真として切り出すことも出来る。ライブ感を誰かと共有するにはもってこい。話題のVRにも対応。

THETA 8つのすごいところ

  • 全方位 撮影可能
  • 音声も360°記録
  • VR対応
  • 25分連続撮影可能(2kの場合。4kだと5分)
  • 水深30mまでOK(ハウジングをつけた場合)
  • 編集が楽しい(フラット/ストレート/リトルプラネットモード)
  • WiFi対応
  • GOOD DESIGN賞 受賞

少し残念なのはメモリ容量が少ないところ。外部メモリがないため、4kだと合計40分しか記録できません。(2kだと130分。)そのため都度PCに転送し容量を空ける必要があります。ダイビング休憩中にPCを開くのはなかなか厳しそう・・・ずっと撮影しっぱなしは難しいかもしれません。アップデートに期待ですね!

すでにカメラを持っている・スマホを水中カメラにする場合

すでに地上用でカメラを持っている場合、ハウジングケースを購入し水中カメラとして利用するのもひとつの手。ただし水中で使用した時点でメーカーの保証対象外になるので、心配ならやめておくのが無難かも・・・
もしくはスマホに防水ケースを着けるのもアリ。とくにiPhoneシリーズは防水性の高いケースも安価で発売されています。水深40mでも対応できるケース(iPhone7用)はなんと数千円程度。とはいえスマホが壊れないか不安であれば、使わなくなったスマホで試してみるのもいいかもしれません。

迷ったら&あまり使わないならレンタルはいかが?

実は水中カメラもレンタルサービスが充実しているのをご存知でしょうか。たとえばDMMいろいろレンタルではTG-5やGoPro HERO6の貸し出しも行っています。ハウジングを含めると安い買い物ではないからこそ、一度レンタルで試してみて納得のいく買い物をするのもアリですね。

まとめ

水中カメラを買うなら以下がおすすめです!

ちなみに、買い方にもおすすめがあります。通販や価格コムで安いお店を探そうと思ったそこのあなた!ダイバーならではの、もっと賢い買い方がありますよ。

もっと知りたい!続けてお読みください

この記事を書いた人

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    SNSIダイブガイド。2018年中にインストラクター予定。 鹿児島の離島、徳之島で晴れの日はクジラとカメを追い、雨の日はWebコンサルティングを行う。

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