SNSIとは?ダイビング指導団体が日本に上陸!特徴と評判まとめ

更新:2020/5/1公開:2018/3/1井上 憲作

「指導力が高い」「トレーニングの品質が高い」と評判のダイビング指導団体【SNSI】をご存知でしょうか。2017年に日本に上陸したスキューバダイビングの指導団体なので、まだまだ日本における知名度としては高くないかもしれません。
そこでSNSIダイブガイドを取得した筆者が特徴や評判をまとめてみました。

この記事の目次

SNSIってどんな指導団体?

SNSI(Scuba and Nitrox Safty International)は、ダイビング先進国のひとつであるイタリアで誕生しました。
イタリアのスキューバダイビング先駆者である「ウンベルト・ペポリ」が1994年に創設した、スキューバダイビングの指導団体(Cカード:ダイビングライセンスの認定機関)がSNSIです。

SNSIはもともと、テクニカルダイビング(水深40m以上のダイビングや、洞窟でのダイビングなど)の認定機関として有名でしたが、現在は一般的なレクリエーションダイビングの認定機関として、ヨーロッパ・北米・南米・アジアで急成長しています。

その最大の特徴は「質の高いトレーニング」
レクリエーショナルダイビングの安全管理の基礎となっていると言われているテクニカルダイビングの認定機関でメジャーだったということも、質の高いトレーニングを特徴とする事に繋がっているように思います。

それでは、SNSIがどんな指導団体かわかりやすくなるように、指導団体最大手のPADIと比較してみましょう。

内容 PADI SNSI
設立年 1966年 1994年
設立国 アメリカ イタリア
オフィス数 7カ所 6カ所
加盟店数(全世界) 5,000以上 2,000以上
ISO(国際標準化機構) 認証取得済み 認証取得済み
RSTC(世界レクリエーションスキューバトレーニング評議会) 正式メンバー 正式メンバー
日本への導入 1970年 2017年
ダイブセンター なくても開業できる
フリーで開業可能なので、開業がしやすく広まりやすい
必須
スクールなどの拠点を所有するハードルがあり、しっかり管理されている(一部海外は異なる)
特徴 世界最大の組織なので知名度は高い トレーニング品質や指導力に定評がある

よく「PADIやNAUIといった現時点でシェアが高い指導団体と比べてSNSIは知名度が低いから不安」といった声を聞きますが、前述の通り世界的に見ればSNSIは有名な指導団体ですので、SNSIが認定したCカードを持っていれば海外でのダイビングも問題ありません。

SNSIの講習は水中での練習時間が長く回数も多い!

Cカード(一般的にダイビングライセンスなどと言われます)を取得するためのトレーニングコース(講習)では、「プール(限定水域)」と「海洋」でレッスンがあり、そこで基本的なダイビングスキルを練習する事になります。

このレッスンの基準は、レクリエーションダイビングのトレーニング基準を定める「RSTC(Recreational Scuba Training Council)」や「ISO(国際標準化機構)」で定められているのですが、SNSIではより高い安全性を目指してISOやRSTCの基準よりも高い基準が設定されています

そこで、オープンウォーターライセンスを取得するために必要な基準も比較してみましょう。

内容 ISO準拠のスクールの例(PADIなど) SNSIのスクールの例
1本あたりの潜水時間 20分以上 30分以上
限定水域(プール)講習時間 2~3時間 4~6時間
海洋実習の最低時間 1回15分 x 4回 1回30分~45分 x 6回
合計潜水時間 3~4時間(概算) 7~9時間(概算)
※プール講習・海洋実習の時間はスクールによって異なります。

SNSIが他ととにかく違うのが「合計潜水時間」。水中での練習時間はISO基準の3倍近くあります。
講習日数が同じだとしても、そのうち水中で練習する時間が短ければスキルが身につきにくいことは容易に想像できます。

ダイビングスクールを探すときも潜水時間の合計(1本あたりの時間×潜る本数)を尋ねてみると良いでしょう。

トレーニング内容も超実践的!重要なダイビングスキル「中性浮力」をしっかりマスターできる

SNSIのオープンウォーターダイバーコースなどでのトレーニング内容の特徴は「SNSIボイヤンシーバー」という水中に沈めたバーを使って中性浮力の練習をとことん実施する事です。

中性浮力とは、水中で浮きもせず沈みもせずにホバリングしている(停止している)状態の事で、ダイビングにおける超重要なスキルです。
もし中性浮力が上手にできないと、タンクの空気が他の人よりも早く無くなってしまったり(エア切れ)、水底にあるサンゴを壊してしまったりしてしまいます。

筆者はSNSIではなくSSIでオープンウォーターダイバーのCカードを取りましたが、この時は水底に膝立ちになって「マスククリア(マスクに入ってしまった水を抜く)」などのスキルの練習しました。
しかしSNSIのトレーニングでは、SNSIボイヤンシーバーの周辺で中性浮力を取ったまま、同じようなスキルの練習をするのです!

SNSIボイヤンシーバーを使ったトレーニングの様子(SNSIのfacebookページより引用)

常に中性浮力の状態を意識したままトレーニングを重ねることで、自然と中性浮力の取り方が上手になっているというわけです。
もちろん最初は上手くできないかもしれませんが、水中での練習時間も長いのでじっくりと練習できるはずです。

最近ダイバーになった仲間はSNSIでオープンウォーターから取得しています。彼らの初ファンダイビングを見ていると、「それで初めて!?」と驚いてしまうくらいスキルが身についている事を感じています。(しかも、泳ぐのが苦手な人も関係なく!)

SNSIのアドバンスド・オープンウォーターダイバーなら水深39mまでダイビングできる!

アドバンスド・オープンウォーターダイバーコースは、言ってみれば初級者レベルのスキルをもう少し進めて、より高いスキルとダイビングができる幅を広げるコース。

SNSIのアドバンスド・オープンウォーターダイバーに認定されれば、水深39m(ビルの10階くらいの高さ)というかなり深い場所までダイビングをする事が可能です。
ちなみにPADIにも「アドバンスド・オープン・ウォーター・プログラム」がありますが、PADIでは「水深30mまで(推奨)」とされています。

アドバンスド・オープンウォーターダイバー(一般的には口語でアドバンスと言ったりします)まではCカードを取る人が多いと思いますので、ここで簡単にSNSIのアドバンスド・オープンウォーターダイバーコースについてご紹介しておきます。

SNSIのアドバンスド・オープンウォーターダイバーコースは、学科と以下の6回の海洋トレーニングが基本です。

コースの内容

  1. ホバリングダイバー(2ダイブ)
    中性浮力の知識とスキルをトレーニング
  2. ナビゲーションダイバー
    コンパスやナチュラルナビゲーション(地形などを使って自分の位置を把握する方法)の知識とスキルをトレーニング
  3. ナイトダイバー
    夜間や濁った海など、視界が悪い時に必要な知識とスキルをトレーニング
  4. ディープダイバー
    水深39mまで安全にダイビングをするための知識とスキルをトレーニング
  5. ドリフト&ボートダイバー
    ボートでダイビングポイントまで移動してダイビングをする「ボートダイビング」と、海の流れにのってダイビングをする「ドリフトダイビング」の知識とスキルをトレーニング

SNSI公認スクールに行けばSNSIのガイドブックがもらえますので、無料説明会などで聞いてみましょう。

SNSI公認インストラクターは他団体では見られないハードなトレーニングをやっている!

SNSIの特徴である「質の高いトレーニング」を支えているのは、SNSI公認のインストラクターです。

SNSIにはフリーのインストラクターは在籍しておらず、必ずダイビングスクールに所属しています。さらに、インストラクター本人の技術が高い事だけでなく、ゲストを指導する能力の高さも特徴。

毎年インストラクターが集まってダイビングスキルの更新をするトレーニングをしたり、ゲストに指導する方法の勉強会などを行って、常にレベルアップをしています。

インストラクターのスキルトレーニングの様子(SNSIのfacebookページより引用)
4点回収
水底でダイビング器材をすべて脱ぎきれいにまとめてから水面に上がり、ウェットスーツだけで水底まで泳いで潜り、ダイビング器材をすべて装着するハードなトレーニング。
筆者も一応クリアしたが、水深5m前後とはいえなかなか水底まで潜れない、息が持たないなど、かなり苦労しました。(いまはもうできないです…汗)

インストラクターのスキル研修の様子(SNSIのfacebookページより引用)

筆者もトレーニングを受けているときに、どうしても水中での姿勢が安定しない事があったのですが、インストラクターの的確なアドバイスですぐに改善したという事がありました。

これからダイビングを始める人にとって、教えてくれるインストラクターがどれほど信頼できるかという点は重要なポイントのはず。SNSI公認インストラクターであれば、安心して任せる事ができるのではないかと思います。

指導団体選びよりも大切なこと

スキューバダイビングをするにあたって、最も大切なことはひとつだけ。それはどの指導団体を選ぶかではなく、事故に遭わず、無事に帰ってくること。それができるダイバーに育ててくれるダイビングスクールを選ぶことがとても重要です。

というのも、Cカード(ダイビングライセンス)はどこの指導団体で取得しても、全世界でダイビングができることがほとんど。だからこそ安全にダイビングを楽しめるようなダイバーにしてくれるダイビングスクールを選んでほしいと思います。

SNSIはその教育カリキュラムやシステムから、ダイバーのことを一番に考え、高品質な講習を提供することに熱心な指導団体と言えるでしょう。それがダイビングスクールの運営方針などと合致しているスクールやインストラクターが、いち早くSNSIに参加しているのではないでしょうか。

簡単に短期間でCカード(ダイビングライセンス)を取得したいという人は、SNSIは向いていないかもしれません。しかし、時間をかけてしっかりとしたトレーニングをするからこそ、ライセンス取得直後から自分の力で安全に潜れるダイバーに近づくことができ、海の本当の楽しさを味わえる本物のダイバーへと成長できるのだと思います。

SNSI公認スクール一覧

Cカードを取得できるダイビングスクール

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この記事を書いた人

井上 憲作
井上 憲作

SNSIダイブガイドを2018年7月に取得。 海より山が好きと公言していたが、2017年ダイビングと出会い「どハマり」し、すっかり海好きになりました(笑)

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