待ちに待ったダイビングの日に生理があたってしまった場合、潜れるかどうかと、潜るときの対策方法についてお伝えします!

生理中でもダイビングできる!

結論から言うと、生理痛や感情の不安定さといった症状がひどくなければ潜っても問題ありません。
普段の生活でも支障をきたすレベルであれば、ダイビングは避けておくのが賢明でしょう。

感情が不安定なことがストレスにつながり、パニックの引き金になりかねません。初心者ダイバーさんは特に気をつけてくださいね。

サメは心配しなくてOK!

映画などでサメが血に反応して人を襲うシーンがありますよね。生理の血に反応して襲われないか不安な方もいるようですが、こちらも問題ありません。

  • 人を襲うサメは500種類中6種類だけ
  • サメに襲われて亡くなった人数は雷に打たれて亡くなった人数の1%程度(超少ない)
  • 事故のほとんどがサーファーによるもの
  • そもそもサメに会えるポイントは限られている

どうしても不安であれば事前にインストラクターに確認し、サメと出会うことの可能性が限りなく低いポイントを選んでもらいましょう。

ドライスーツなら安心!

ドライスーツはスーツの中に水が入ってこないため、水中でも地上と同じように生理用品が使えます。

また、ドライスーツのインナー(ヒートテックなど)に使い捨てカイロを貼って潜ることも可能。身体が冷えて生理痛がつらくならないように、下腹部と背中、2箇所に貼っておくと効果的ですよ!

ウェットスーツで潜っても大丈夫?

ウェットスーツの場合、スーツと身体の間に水が入るため、生理用品や身体の冷え対策が必要になります。

タンポンは問題なし!

ウェットスーツの場合、タンポンを使って潜ることをおすすめします。

タンポンは体内で経血を吸収します。膣に合わせて中で広がるつくりなので、経血が漏れることも水着を汚してしまう心配もありません。
装着慣れしていない方は、事前に地上で使ってみておくと良いかもしれませんね。

タンポンを使うときは以下のポイントに注意しましょう。

タンポンを使う時の注意点

  • 使用時間内に取り替える
  • 経血の量に合わせてサイズを選ぶ
  • 付け外しは手を洗ってから

ほとんどのタンポンの使用時間はだいたい8時間程度前後ですが、なるべく半分の3〜4時間、出来れば1ダイブごとに取り替えると安心です。
また、「多い日用」「少ない日用」など様々なサイズが売っていますので、このくらいかな?と思うサイズより一段階多く経血を吸収してくれるものにしておきましょう。

ちなみに、温泉よりもプールよりも雑菌が多いのが、海なんです。
手に砂や海水などがついている状態で装着・脱着すると、身体の大切な部分に直接雑菌を送り込んでいる状態になりかねません。
絶対に手を清潔な状態にしてから触るようにしましょう。

どうしてもナプキンがいい人のための対策方法

「タンポンがどうしても使えない!」「ウェットスーツでしか潜れない!」そんな場合、水着にナプキンを付けて潜ることを考えるかもしれませんが、ナプキンは経血以外の液体、つまり海水やプールの水も吸収してしまいます。

残念ながらすぐにふやけてしまい、経血を吸収できなくなってしまうでしょう。どうしてもの場合は、以下の対策をとることをおすすめします。

  • ボクサーパンツタイプ・濃い色の水着を選ぶ
    万が一経血が漏れてしまった場合でも、なるべく隠せるようにします。バスタオルも用意しておくと安心ですね。
  • 海から上がったらすぐにトイレに行く
    トイレに行く頻度が多いぶん、1度に漏れてしまう経血量もセーブできます

でもやっぱり、できる限りタンポンを使うことをおすすめします。

冷え対策もしっかりと!

水中で体温が奪われるスピードは地上の倍以上とも言われています。身体が冷えて血流が悪くなると、身体が無理に血を出そうとして血管の収縮が激しくなり、より生理痛が増してしまいます。

冷え対策としては以下がおすすめです。

体の冷え対策

  • フード・グローブ・ブーツなどを装備し、放熱を防ぐ
  • 暖かい食べ物・飲み物で体内を温めておく&エネルギー補給
おなかが空いていたり、疲れている状態だと、身体が冷えてくることを体感したことのある人は多いでしょう。
海中で冷えないためには事前にエネルギーを摂取しておくことが大切です。
「ごはん」などの炭水化物はすぐにエネルギーになり身体が温まりやすいのでおすすめですよ。

鎮痛剤やピルの使用は事前に確認しよう

地上でいつも使用している薬であっても、水中だと思わぬ副作用が生じることがあります。

たとえば鎮痛剤のひとつであるバファリンを飲んでから潜ると、深場での窒素酔いがかなり加速する、という事例をよく耳にします。

水中で異変が起きてからでは遅いのです。事前にインストラクターや医師の判断を仰いでおきましょう。

妊婦さんはダイビングは絶対NG

実はダイビングが妊婦さんやおなかの赤ちゃんにどんな影響があるのかは、まだ解明されていません。

ですが、もしも一回の楽しみを優先したがために、赤ちゃんに障害を持たせてしまったり、亡くなってしまったら…そう考えると、やはりダイビングは避けておくべきでしょう。

浅瀬のビーチでも、波に足をすくわれて転んでしまうリスク等考えられます。妊娠期間中は安全第一で過ごしましょう。

こちらの記事で妊娠しているときにダイビングをする事のリスクを解説していますので、ぜひあわせて読んでみてくださいね。

まとめ

生理中のダイビングはドライスーツ・タンポン装着で潜れば、快適に楽しむことができます!衛生面や身体の冷えなどに気をつけてくださいね!

もっと知りたい!続けてお読みください

この記事を書いた人

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    SNSIダイブガイド。2018年中にインストラクター予定。 鹿児島の離島、徳之島で晴れの日はクジラとカメを追い、雨の日はWebコンサルティングを行う。

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