- マスククリアが怖い!パニックになりそう
- マスククリアの回数が多くて水中を楽しめない…
- コンタクトでマスククリアしても大丈夫?
そんなお悩み、ありませんか?
オープンウォーター講習で習ったものの、実は苦手な方も多いのがマスククリア。苦手な理由は「水が入って来たら怖い」「マスクが外れてしまったらどうしよう」などの不安感が原因なことがほとんど。今回はその不安感を払拭するために正しいマスククリアのやり方・練習方法と、マスククリアの回数を減らすコツを解説します!
マスクに水は入ってくるもの
残念ながら(?)まったくマスククリアをせずに1本のダイビングを終えることは9割以上の確率でありません。
顔の筋肉が動いたりすることで、少しずつマスク内には水がたまっていくもの。これを認識しているだけで、実際に水が入って来た時にパニックになる可能性がかなり低くなります。
慌てずに対処できるように、正しいマスククリアのやり方を身につけましょう。
マスククリアの正しいやり方
端的に言ってしまえば、鼻息を使ってマスクの下から水を出す。たったこれだけなんです。
- マスク上部のスカート(フレーム)部分を少し持ち上げて、隙間から水を入れる
- マスク上部のスカート部分を手で軽く押しつける
- 上を向きながら鼻から息を吐き、マスクに空気を入れる
- マスクの下側から水が抜けていく
鼻から息を吐く際は、ハミングするイメージで、2〜3秒かけて吐くことを意識するとよいでしょう。
1回で水が抜けきらなくてもまったく問題ありません。落ち着いて2〜4を繰り返します。
一番大切なポイントは、「ダイビング中はマスクに水が入ってくるのは当たり前」と思い出すこと。マスククリアが怖かったり、パニックになるか不安な人は、以下の手順で練習しておくとより安心です。
マスククリアの練習方法
器材をつけないで練習
- お風呂のなかで目を開ける
水中で目を開ける恐怖心を克服しましょう。 - お風呂のなかでマスククリアの練習をする
溺れない場所でやり方を身につけておけば安心です。 - プールでマスク(ゴーグル)や器材を付けずに泳ぐ
目を開けて距離感を測りながら泳げたなら、もう大丈夫。
マスク以外の器材をつけて練習
- プールで水面に顔をつける
レギュレーターで何度か呼吸してみましょう。足の着く深さで行うようにします。 - 水に顔をつけた状態で水面を泳ぐ
目を開けて距離感を測りながら泳げましたか? - プールの中でマスククリアをする
足の着く深さで練習します。 - プールの中でマスクの脱着をする
脱着が怖くなくなれば、マスクが原因でパニックになることはまずないでしょう!
問題なければ、マスク以外の器材をつけての練習を少しだけ深い水深で行います。
その後、海でも練習を行えば出来たも同然です!
「なかなかダイビングプールを借りて練習するのもハードルが高い・・・」という方は、器材をつけないで出来る練習の①、②を事前にやっておくだけでも安心感が全然違いますよ。ぜひお試しください!
マスククリアの回数を減らす3つのコツ
水中で何度もマスククリアしていると、せっかくのダイビングを楽しみ損ねてしまうことも。ここからはマスククリアの回数を減らす3つのコツを紹介します。
①マスクが曇らないようにする
マスクが曇る回数が多いと、それだけマスククリアの回数も増えてしまうはず。まずはマスクが曇らないように、ダイビング前にしっかりと準備しておくことが賢明です。
②マスクに水が入らないようにする
マスクが顔にフィットしていないと、水が入ってきやすくなります。自分に合ったマスクが選べているか、改めて確認してみましょう。
参考:ダイビングマスクを選ぶ前に知っておきたい7つのポイント
またマスクのスカートと顔の間に髪の毛やフードが挟まっていると、その隙間から水が入ってききやすくなります。ダイビング前にバディと確認しあうと安心ですね。
参考:バディシステムとは?意味や利点、チェックポイントをわかりやすく解説します!
同様に鼻息によって顔からマスクが浮いてしまっても、隙間から水が入ってきます。口呼吸を徹底しましょう。
③マスクの装着位置を合わせる
マスクをつけるときは、まず顔に当ててから、マスクストラップを頭の後ろにかけるようにします。ストラップがねじれていないか確認してくださいね。
以下のポイントを意識するとフィット感が増しますよ!
- マスクストラップはつむじの下くらい高めの位置にセットする
- ストラップは気持ちゆるめにする(水圧でくっつくので)
ストラップはきつすぎるとスカート部分がヨレた状態になり、逆に水が入って来やすくなります。締め付けてしまっているかどうかは、ダイビング後にマスクの跡が顔にくっきり残っているかどうかで判断するとよいでしょう。
コンタクトで潜るときの注意点
コンタクトで潜るからには、ダイビング中にコンタクトが外れてしまうリスクや、マスククリアの際に水が目に付着して裸眼の時よりも強い痛みを感じるリスクがつきものです。これが引き金で大きなストレスになりパニックになる可能性があるうちは、度付きレンズのマスクを選ぶことを強くおすすめします。
ダイビングやマスククリアに慣れてきて、コンタクトに切り替える場合は、極力リスクを軽減できるよう対策しておくとよいでしょう。
まとめ:マスククリアは落ち着けば問題なし!
いかがでしたか?マスククリアが苦手な人は精神的な不安感がストレスやパニックにつながっているだけの場合が多く、すぐに克服できることがほとんどです。まずは深呼吸して落ち着けば問題なくマスククリア出来るようになるでしょう。練習方法や予防策もぜひ実践してみてくださいね!
この記事を書いた人
- 723SNSIダイブガイド。2018年中にインストラクター予定。 鹿児島の離島、徳之島で晴れの日はクジラとカメを追い、雨の日はWebコンサルティングを行う。